2008年4月1日火曜日

西、敵陣切り込み決勝点

試合前夜、GKのまた下を抜くゴールを決める夢をみたという西が、自らの力でそれを正夢にし、チームをJ1復帰後のリーグ戦初勝利へと導いた。  J1で自身初、J2を含めても通算2本目のゴール。これが貴重な決勝点となり「チームのために頑張った結果。素直にうれしいです」と、試合後は静かに喜びをかみしめた。  同点で迎えた後半21分、クライトンの浮かせたパスを「それまであまり走れてなかったので、チャンスだと思って全力で走った」という西が受けとり、滑り込みながら右足でシュート。ボールは飛び出してきたGKのまたをすり抜け、ゴールに吸い込まれた。  札幌ユースから昇格し、3年目の今季。体の線の細さが弱点の一つだったが、昨季に比べても体重が3キロほど増えたといい、プレーの力強さも増した。村野GMは「夕食後に毎晩のように寮を抜け出し、ウエートトレーニングをしていたようです」と明かす。そうした陰で積み重ねた努力が、ついに花を開き始めた。  前半に課題のセットプレーから先制されたことを反省しながらも、「これで勝てるという自信がついた。次はもっといい試合をしたい」と、チーム全体の思いを代弁した殊勲の西。この勢いに乗って、2日の札幌ドームで今季初の連勝を目指す。

(北海道新聞より引用)

0 件のコメント: