揮発油税(ガソリン税)の暫定税率が復活するのに伴い、一日からのガソリン店頭価格の設定をめぐって道内小売業者で対応が分かれそうだ。大手の一部でレギュラーガソリン一リットル当たり約三十円の値上げに踏み切る業者がいる一方、値上げを見送ったり、様子見のところも多い。大型連休中ということもあり、周囲の動向を眺めながら価格を定める目まぐるしい展開がしばらくは続きそうだ。
中和石油(札幌)は、暫定税率分約二十五円に石油元売り会社の卸価格上昇分を転嫁し、一日に約三十円値上げする。北海アポロ(同)も三十円前後値上げする予定だ。
北海道エネルギー(同)は、四月中に仕入れた在庫分の店頭価格は変更しない方針で、当面の値上げは見送る。ただ、在庫分がなくなり次第、値上げする。
一方、JOMOネット札幌(同)や安売りで知られる茂田石油(旭川)は「他店の動向を見ながら決定したい」と慎重に推移を見守る構え。また、書き入れ時の大型連休中とあって、価格設定については流動的な面もある。
中和石油は百五十四-百六十二円とする見込みで、北海道エネルギーも在庫分の販売終了後、百五十三-百六十円程度になる見通し。フルサービスなら百六十円前後の価格設定が予想され、札幌市内では一日未明から店頭価格で過去最高値の百六十円を掲げる店も現れた。
しかし、各業者とも「連休中なので客離れが心配。競合他店の値付け次第で、価格は変わる」としており、値上げが一気に進むかどうかは微妙だ。
(北海道新聞より引用)
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